ヒッチハイク体験記② ~冷たさと温かさ~

14時35分。尾張一宮PAからヒッチハイク開始!!

 

目の前を通っていく車にニコッと笑ってボードを見せる。

 

 

無視、無視、無視・・・・

 

一向に止まってくれる気配がない。

分かってはいたが、いざ体験するとほんの少し悲しい。

そう、ヒッチハイク孤独との戦いなんです。

 

しかも、平日ということもあって社用車ばかり。

そりゃ乗せてくれません。

 

 

たまにいる、笑ってリアクションしてくれるドライバー

「ヒッチハクやってらぁw」「若いね~wよくやるわww」と、思っているでのしょう。

 

それが結構嬉しいんです!!

「存在に気づいてもらえてる!」「ちゃんとボード見えてるんだ!」と実感できるからです。

 

しかし、全く車を捕まえられないまま30分・・・1時間・・・と、ただ時間が経過していきました・・・・

 

 

「本当に乗せてくれる人いる?」「朝始めるべきだったかー」「帰ろうかな、、」

そんなセリフが頭の中をぐるぐるしていました。

 

 

開始から約1時間半経過した16時。

 

遂に、1人の女性が助手席を指さして「乗る?」というジェスチャーをしてくれました!!!

 

急いで車まで走り、確認!!

 

僕「いいですか!?」

女性「いいよ!ちょっと汚いけどごめんね-」

僕「ありがとうございます!!」

 

車内が汚いとかどうでもいい!!とにかく乗せてくれる人が現れて、超嬉しい!!!!ありがたい!!!

急いで助手席に乗りました!!

 

僕「どこまで行かれる予定ですか?」

女性「関ケ原で降ります。だから養老までしか乗せてあげられないけど、ごめんね~」

僕「いえいえ、ありがとうございます!!本当に嬉しいです!」

 

なんて優しい方なんだ!!しかも、養老までしか乗せてあげられない事を申し訳なさそうにおっしゃってます。乗せてくれるだけでありがたい事なのに。

 

この女性は、仕事終わりでPAに立ち寄った感じでした。

 

僕「なんで乗せてくれたのでしょうか?」

女性「PAに来た時、ボード持って頑張ってる人いるな~と思って。そして頑張ってる人を助けることで私も頑張ろうって思えるし、良い事あったりするかな。と思って、勇気振り絞って乗せてみたの笑」

初めてヒッチハイクしてる人を乗せたそうです。

 

 

そして、1つ気付きました。

「そうか、PAに居る全員に存在を気付かせるため、常にボードを持って立ち続けたほうがいい。」

僕は、車が来たら立ち上がってボードを出す。という風にやっていました。この女性のお陰で得た「気付き」はこの後の僕のヒッチハイクに良い影響をもたらしました。

 

 

お話をしていくうちに、この女性は「悩みを1人で抱え込みがちな性格の人かなぁ」と感じました。

 

僕は「何とかこの方にもっと幸せに・明るくなってほしい」と思いました。

でも、今の僕にできるのは話を聞くくらい。僕のような若造が「こうした方がいいですよ!」なんてとてもじゃないけど言えません。軽くポジティブな言葉をプレゼントするくらい。

(今思えば、話を聞いて欲しかっただけかもしれないので最善の選択をしてたかも)

 

僕も昔はネガティブな人間。悩みがいっぱいありました。今はとても幸せです!

だから、この女性には「幸せになって欲しい!」と強く願っています。

 

そんなこんなで30分後の16時30分。養老SA到着。

女性からは応援の言葉をもらい。僕は感謝を伝えお別れしました。f:id:bigshijimi:20200211011359j:plain

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トイレ前のベンチでペンを取り出し、人目を気にせず「賤ケ岳(しずがたけ)方面」と書きました。

初めてヒッチハイクに成功し、ハイ↑になってたお陰で、今度はすぐにボードを掲げることができました。

 

しかし、すぐに車は止まってくれません。当たり前ですが運も絡みます。

ただ、気付きを生かしてボードは持って常に立ちました。誰もが僕を認識してくれるように。

さらに、体を動かし存在をアピールもしました。

 

20分くらい経った頃でしょうか。20代後半くらいの男性が近づいてきて、声をかけてきました。

男性「兄ちゃんどこ行きたいの?」

僕「賤ケ岳方面です。」

男性「なに?そこどこ?」

僕「北の方面です!」

男性「あー、そっちかー。違うわ~ごめんなっ!」

僕「いえいえ!声かけてくださってありがとうございます!」

わざわざ声かけてくれる、いい人もいるんだと思いました。

 

数分後、同じ男性から再び声を掛けられました。

男性「兄ちゃん頑張ってな!これあげるっ!」温かいカフェラテを渡す

僕「え!?いいんですか!?ありがとうございます!! うわ~!めっちゃ優しい~!!」

 

まさかのカフェラテの差し入れ。超温かいし、超嬉しい!!!

冷えた体と心温かいカフェラテが染み渡りました。

こんなカッコいい男性になろう!!と思いました。

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そして、男性との会話から「賤ケ岳(しずがたけ)って読めないし、どこにあるかわからなくね?」と思ったので(実際、僕も初めは読めませんでしたし、場所すら知らなかった地名)

 

ボードの地名を「敦賀」に変えました。これなら分かりやすいはず!

 

 

そして養老SAに到着して約50分が経過した17時20分。

 

 

車が止まってくれました!!

やったぜえええ!!!!

 

乗せてくれたのは、福井県まで帰るご家族。お父さん(運転手)お母さん娘さんが乗っていました。

 

 僕「なんで乗せてくれたのでしょうか?」

お父さん「目が合っちゃったからね笑」

実は、尾張一宮PAではドライバーの目をあまり見れませんでした。しかし、「アイコンタクトが重要!!」という事を、とあるヒッチハイクブログで見つけたので実行したのです!

 

そう アイコンタクト 刺さってました!!

 

 

僕「賤ケ岳SAまでよろしいですか?」

お父さん「賤ケ岳?あそこなんも無いよ。福井まで乗せてくよ。」

僕「いいですか?では、お願いします。」

僕が乗車したことで家族の雰囲気に水を差した感じがし、申し訳なさそうな態度が強くでてました。さっきとは打って変わってテンションが低めに。

今思えば、この態度は良くなかったです。もっと「嬉しさと感謝」が伝わる明るい態度の方がよかったです。

 

お父さん「ここ賤ケ岳だよ。何もないでしょ?笑」

僕「本当ですね。山しかないですね。お父さん、ありがとうございます笑」

 

 

その後、福井北ICから国道8号線沿いのネットカフェまで連れて行ってくれることになりました。

僕「では、お言葉に甘えさせていただきます。お願いします(申し訳なさ全開)」

お相手のご厚意を申し訳無さそうに受け取る僕。

 

「遠慮はせずに全て受け取る」という人生理念を持っているのですが、まだまだでした。

 

車内では娘さんと共通の話題があってお話したり、ご家族の趣味のお話などをしました。それぞれの趣味にはお互いを尊重するために干渉しない姿勢。また、ご両親が娘さんに対する理解が深く、家族愛を感じました。とても素敵なご家族。

 

当たり前すぎて気付いていないだけで、僕の家族同士にも愛が沢山あるかも!と、今書いてて思いました。もちろん、家族は大大大好きです!

 

 

そして、1時間半経過した18時50分。ネットカフェ到着。

お礼と感謝を伝え、お見送りをしました。f:id:bigshijimi:20200211011414j:plain

 

その後、「ブルドック」という洋食屋で福井ポークステーキ定食を食べました。美味しかったです!

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実は、福井まで乗せてくださったご家族に福井のオススメご飯を聞いていたのですが

そんな事忘れていて、近くにあった洋食屋に入ってしまいました笑

教えて頂いた岩本屋に行きたかったなぁ.......

 

 

 

今日は、人生初めてのネットカフェを利用して一泊。

ここまで来れたのは、すべて人のご厚意によるもの。本当にありがとうございました。

 

 

さあ、明日は金沢目指すぞ!!

 

一日目終了

 

③へ続く

 

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